CF ブレイディング(チューブ状編み物)

昨今、注目されているRTM成形との相性が良い、カーボン(炭素繊維)ブレイディング(編物)です。
JCM日本複合材マーケットでは、日本銘柄の東レ、三菱ケミカル、台湾銘柄のフォルモサ・プラスチック社製の糸をブレイディングしたものをご提案可能です。糸の銘柄、サイジング材のご希望があれば、お客様の用途やご予算に応じて、最適な商品をお見積させていただきます。

ブレイディング・チューブとは

タテ糸、ヨコ糸からなる織物とは異なる、カーボン(炭素繊維)の組物。あるいは筒状編物です。
組紐にみられるように、古くからその繊維加工技術は伝わりますが、連続繊維の利点を生かした、立体形状を構成するのに役立ちます。
ブレイディング・チューブと言われるように円柱状に編まれていますが、とてもフレキシブルなコトが特長です。引張強度の優れる炭素繊維を切らずに「組んで立体にしている」わけですから、うまく使うととても材料効率の良いCFRP製品が製造できます。
JCM日本複合材マーケットのカーボン・ブレイディングは、ヤーンの大きさ(3K、6K、12K、15K、50K他が選択可能です)とその打込み本数により、編物の口径やメートルあたりの重さも変わります。用途に合わせ、最適なブレイディング材を提案するには、仕様を調整したサンプル製作が必要となりますが、これまでは、MOQが大きかったり、逆にラボレベルでしか製造できず、量産レベルでの検討ができない場合が多く、「ブレイディングが良い」と聞いても、試作すら難しい状況だったのではないでしょうか。
JCM複合材マーケットは、小口案件に対しても対応可能です。詳細については、お問合せ下さい。 「まずは、さわってみて検討してみたい」という方には、定番品を小口でご用意しています。
お試しください。

>> ブレイディングカタログPDF(680K)


ブレイディング(組紐編み)の利点

継ぎ目のない環状の製品が作れるだけでなく、テーパー角がついたものでも、途中にコブがあるようなものでも、しわが発生せず、抱き込むことができます。
途中で曲がっていてもある程度までなら追従します。例えば網タイツだったり、ミカンが入ったネットをご想像いただくと、編み物がどのような挙動をするかがわかりますね。


ブレイディングの用途

海外ではRTM用ニアネット形状・プリフォーム材として、コイル・スプリングや異形ダクトの製作時に使われ、近年では自動車用のカーボン・ホイールにも採用され始めました。
ブレイディングは、どのように使えるのか?は、設計者次第でしょう。
直系10~15cmのモノは、これまでにも義手・義足の製造のスペシャリストの皆様がその用途を確立しています。パラスポーツの世界ではCFRPの利用はもはや当たり前のものとなっており、形状追従性が良く、連続繊維の方向がわかりやすいブレイディングの用途は、今後ますます広がっていくものと思います。

  1. RTM成形用プリフォーム製作に最適
  2. フィラメントワインディングの簡易代替用途
  3. 樹脂、金属部品にカバーリングしてインサート成型コア材

マルチマテリアルの時代です。単純にLFT-Dで良いですか?
金属部品にCFをレイアップするだけで良いですか?
動きやすいCFブレイディングで包んでプレスしたほうが良かったりしませんか?
使い方は自由です。研究開発に試しやすいように、少量からご手配させていただいています。
もちろん、量産時は国際競争力のある価格で大量にご手配可能です。是非お問い合わせ下さい。

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JCM ブレイディング一覧

3K CF Braiding Tube

幅 0.4インチ(10mm)


3K CF Braiding Tube

幅 0.6インチ(15mm)


12K CF Braiding Tube

幅 1.2インチ(30mm)


12K CF Braiding Tube

幅 4.8インチ(120mm)


12K CF Braiding Tube

幅 6インチ(150mm)


Custom Order

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