JCMについて
JCM日本複合材マーケットは、2008年にサイトオープンしました。
その名にあります「マーケット(=市場)」が意図するのは、一方的にモノを売るわけでなく、買い手が見に来て買いたくなるような「新鮮な」材料や成形技術、成形品を目で見て、手に取って確かめて買える。時には、店主に「〇〇は置いてないの?」とお客から言われて、「〇〇は今ないわ。こんど海外で仕入れてきますわ」というような会話が飛び交うものを目指してオープンしました。
当初は、熱可塑性プリプレグ、急速硬化プリプレグ、RTM成形資材、機器など、CFRPをどのように量産に取り入れるか、世界的に材料、成形プロセスの過渡期にあったため、その時々の最新の先端複合材料を紹介してきました。この10年ほど前から、当サイトが、我が国における「複合材マーケット」として皆様に認知されてきたと思います。
手作りの要素が多いFRP成形から、射出成形ベースのハイブリッド成形、自動搬送ロボットによるオートメーションまで、CFRP、CFRTPを構成する現在の産業、市場形態は広範囲で複雑です。今後、それは更なる広がりを見せるのは間違いと思います。
日本国内では類を見ない、コンポジット・デザイン事務所が運営を始めた当サイトは、これまでも大手家電メーカー様、自動車メーカー様の材料および生産技術開発に携わりながら、公知となった情報を公開し、その過程で得た驚き、経験を伝えてきました。
カーボン・コンポジットをはじめとする先端複合材の市場化を推進するためには、市場の要求を理解し、入手可能な材料の調達、市場の要求を満たす生産技術、それらを組み合わせ、経験に基づいた設計により具体的なものにしています。
最新の技術も、それはすぐに陳腐化し姿を消します。モノ作りは国境を越え、成形技術のトレンドは動画によって、世界中に拡散される時代ですが、常にアップデートする必要があります。
2021年 株式会社 日本複合材は、エアバスを中心メンバーとするEU圏の複合材料製造者ギルドのComposite United(CU=旧・CFK Valley)のCERTIFICATED MEMBERSHIPを取得しました。これまで、外国製の中間材料を紹介することから始まったJCM日本複合材マーケットでしたが、2021年からは、海外に日本の先端複合材料とその情報を届けることになりました。
2024年からは、モビリティ産業向けに量産対応OEMのCFRP部品供給もその事業に加わりました。昨年までオートバイ向けのCPRPホイールは、このサイトオープンの頃から、別の市場(2輪カスタムバイク業界)で輸入販売をしてきましたが、このたび弊社で販売を開始しました。
また、世界最大規模のCFRP成形工場と市場開発の契約を持つことになりました。
世界の名だたるスポーツカー、スポーツモーターサイクルメーカーに量産でOEM供給している工場です。その高い品質管理の基準で製造されているのはもちろん、CFRP量産供給のノウハウが確立しています。もとはマリンスポーツ用品の開発製造から始まった会社なので、等身大以上の大型のものや、今後は「空飛ぶモノ」への展開が期待されます。日本複合材マーケットは、今後は材料だけでなく、先端複合材成形部品の量産供給が可能になりました。
2024年12月