カーボンコンポジットの成形方法の中で、大型量産成形に向いた成形方法にRTM成形(Resin Transfer Molding=樹脂を(後から)運び込む成形の意)があります。
RTM成形は熱硬化性の樹脂(エポキシ)を使用しますが、日本国内の産業では一般的な熱可塑性樹脂の射出成形の方法で言うところのファブリックインサート成形に近い概念です。
先にカーボン等の織物基材を樹脂のついていないドライファブリックの状態で型内に配置し、金型を閉めてから、流動性の良い(繊維に滲みこみやすい)エポキシ樹脂を充填し、樹脂が行きわたったところで金型を加熱し、エポキシ樹脂の硬化を促進します。
近年、硬化速度の速い樹脂の開発が進み、大型コンポジット製品の量産に寄与している成形方法です。
BMWのボディー構成パネルは、RTM成形により製造されており、近年、日本国内でも注目されている成形方法です。
かつて、ウレタンバンパーなどの成形を手掛けて来られた方には技術的な応用箇所が多く、材料技術の革新もあり、その技術導入のハードルは高くありません。

JCM日本複合材マーケットは、特に量産成形機は、基本スペックの高さもさることながら、各工場へのカスタマイズ対応、導入後のメンテナンス性や、緊急時のサポート体制が整った日本製のRTM成形機の導入をお勧めします。
RTM成形に関しては、成形機器、材料を含め総合的なソリューションをご提供します。
詳細については、お問合せ下さい。


高圧シリンダ注入機



高圧シリンダ注入機の特長(共通)
  • クリーンかつ静音設計
    駆動方式を従来の油圧から電動カーボ化する事でクリーンかつ静音化を実現しました。
  • コンパクト設計
    各ユニットがオールインワンで集約され、省スペースで設置後の移設なども容易に行えます。
  • 豊富なバリエーション
    用途や予算に合わせて、3種類のシリンダ実用量(300cc×2、600cc×2、1500cc×2)と2種類の原料タンク容量(20リットル、50リットル)の中から選定する事が可能です。